今日はVIGというETF銘柄の解説記事。
聞きなれない人も多い銘柄かもしれないが、SNSやブログでこの銘柄の話題はチラホラ出る。
注目している人が多い銘柄でもある。
なぜ注目されているかというと理由はシンプルだ。
パフォーマンスが良いからだ。
S&P500と同水準のリターンで、S&P500より少しだけディフェンシブ。
解説していく。
VIGの特徴
- 名前:NASDAQ US ディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス
- 配 当 利 回 り : 1.86%
- 設 定 日:2006年4月21日
- 組入銘柄数:182
日本名は「バンガード・米国増配株式ETF」
増配株式という名前の通りVIGは、10年以上連続して配当を増やし続けている企業の株式で構成されている。
配当と聞くと高配当であることが重要なイメージがあるが、この銘柄では配当を増やし続けられている安定した経営をしている企業にのみ投資しているといったイメージ。
配当利回り1.86%ということなのでちょっとだけ配当も貰える。
経費率
0.06%
コスト0.06%はかなり低コストと言える水準。
さすがバンガード社ETF。
セクター比率
上位5セクターは以下の通り
- 資本財 26%
- 消費サービス 20%
- ヘルスケア 11%
- 金融 11%
- 消費財 10%
資本財、消費サービス、ヘルスケアなどのセクターの構成比が高い。この3つで5割越える。
これらのセクターは一般的には景気の影響を受けにくいと言われている。
そういった銘柄が多めということだ。
保有上位銘柄
米国ETFの有名どころの組み入れ銘柄の上位を見ていると「大体マイクロソフト食い込んでるな。」と最近思う。
VIGも5%程度はマイクロソフト。
現在182銘柄に分散されているので、1銘柄あたりの構成比は2%以下のものがほとんど。
そこまで偏っている印象はない。
パフォーマンス
2010年~2020年までのチャートを確認。
まずは折線グラフ。
そして棒グラフ。
米国経済が絶好調な10年間だったこともあり、綺麗な右肩上がり。
こういうグラフ見ると誘惑しかない。
2010年〜2020年の間だと
8年はプラス。3年はマイナス。
2020年の相場はどうなるかまだ分からないが、その他の2年の下落はハッキリ言って小さい。
トータルで見てもVIGで長期投資してれば過去10年損する方が難しいということが分かる。
他銘柄との比較
VIGは米国株の中でも連続増配している銘柄に投資するETF。
今回は米国全体に投資する【SPY】、全世界株に投資する【VT】と比較する。
VOOではなくSPYを選んだのは設定された期間がSPYの方が長いからだ。
2010年から2020年で比較。
青VIG(米国増配)
赤SPY(米国)
黄VT(全世界)
平均年利で見ると
VIG 11.5%
VOO 12.2%
VT 7.8%
リターンで一番優秀だったのはSPY。
VIGの連続増配に投資するより、米国全体に投資した方がリターンは高かった。
リターンの差は1%未満に留まり、正直そんな変わらない。
ここで注目して欲しいのがVIGの良さはディフェンシブというところだ。
比較した10年の間の下落に関するデータを見よう。
最大下落幅
- VIG -14.1%
- SPY-16.2%
相場が悪くなった時にVIGは米国の市場平均より若干下落がマイルドぐらいに覚えておけばいい。
米国の市場平均と比べておおよそ近い値動き、少しディフェンシブ。
そんな感じだ。
評価
シンプルに米国全体に投資するのであればVTIやVOOなどを選べばいい。
少しこだわりを出して市場平均よりちょっとパフォーマンスを改善したいとなったら保有銘柄をいくつか組み合わせて成績を安定させる必要が出てくる。
そうなった時に組み合わせの候補として出番がありそうな気がする。
長期投資をする時に大事なのは安定感だ。
リターンばかり見ていると、定期的に訪れる予想外の下落で爆死することがある。
ディフェンシブな要素のある米国株を数多く保有しているVIGは魅力的なETFだと思う。
過去にこんな記事も書いています。
米国全体に投資するETF
www.pucchix3.com
ナスダック銘柄に投資するETF
www.pucchix3.com
米国以外の先進国を組み込んだ投資信託についてです。
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