今日はVTというETF銘柄の解説記事。
VTは全世界の株式に投資するETF。
株式タイプの銘柄。
投資信託やETFで投資をするメリットの大きな部分は手軽に分散投資が可能ということだ。
分散投資というのは個別の銘柄に潜むリスクを減らし、相場の市場平均に沿ったリターンを享受出来るというのが魅力だ。
しかも先進国、米国、全世界などに分散投資していくと過去の統計では長期で全てプラスリターンを上げている。
VTは特定の地域やセクターに偏ることなく世界中の国々に分散投資が可能な銘柄となる。
これ以上の分散はないのでこれ一本で投資哲学的には最強のポートフォリオが完成してしまう。
解説していく。
VTの特徴
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
- 設定日:2008年6月24日
- 配当利回り:1.47%
- 組入銘柄数:8409
- 米国を含む先進国および新興国約47ヵ国の大型・中型・小型株約8,000銘柄で構成される、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動したパフォーマンスを目指す。
組入銘柄数8,409という数字は圧巻。
超多い。
これほどの分散銘柄って他にあるのだろうか。
国の数が多いというのもあるが、大型株〜小型株までカバーしている点も特徴だ。
とにかく世界中の株を全部買いといった銘柄だ。
経費率
0.08%
コスト0.08%は超低コストと言える水準。
セクター比率
世界の経済の時価総額の通りに分散されているので、世界の株式マーケットはこのように分布している。
これが平均ということなのだ。
偏りがあるという見方はVTに関しては違和感があり、これこそが平均と考えるべきだと思う。
他の銘柄を見てVTと比較してどこが偏っているのかという視点で見るのが適切だろう。
これが平均。
パフォーマンス
2009年~2020年までのチャートを確認。
まずは折線グラフ。
そして棒グラフ。
リーマンショック後半の暴落時にスタートしたこともあり、出だしが良い。
平均年利8.28%となっている。
細かく銘柄のこだわりを出さずにVTで全部買いしていても結構リターンは良かったということだ。
他銘柄との比較
VTは全世界株式に投資するETF。
今回は米国全体に投資する【VOO】、新興国に投資する【VWO】と比較する。
先に解説すると
VOO+米国除いた先進国+VWO=VT
ETF名で記載し直す
VOO+VEA+VWO=VT
どちらかと言うとVOOより小型株が含まれているぶん
VTI+VEA+VWO=VT
が一番適切かな。
このようになる
これを理解した上で
2011年から2020年で比較。
青VT(全世界)
赤VOO(米株)
オレンジVWO(新興国)
平均年利は以下の通り
VT 5.4%
VOO 10.3%
VWO -1.2%
リターン順にするとVOO>VT>VWO
まさにVTは平均だ。
当たり前だが。
VTのこの「ナンバーワンにはならないけど、平均的な値動きを絶対していくよ」みたいな感じが良かったりする。
評価
どの銘柄に投資するかの議論をする時に論点は「よりリターンが上がりやすい銘柄はどれか」という点になりやすい。
勿論重要なのだが、リターンが上がりやすいものは短期的にリターンが下がりやすい時期が必ず訪れる。
他人の持っている銘柄よりリターンが悪かったという時期が少しでも訪れるとそれは普通、結構な精神的負担になる。
国別比率やセクター比率を細かく管理することから解放される銘柄と思えば良い。
そういった点で最強な銘柄なのだ。
世界の人口は増加し続けており、今後も長期的に増え続ける見込みだ。
人口が増えれば衣食住のニーズが増加し、それだけ経済が回る。そして世界の株価は相対的に上昇する。
必ず長期で上昇するのだ。
米国の覇権が終わる懸念や新興国の台頭を見計らうことを気にしなくて良いという点が最強たる由縁。
リターンが最強でなくても、人を長期投資させやすくさせる最強の銘柄と言えるだろう。
過去にこんな記事も書いています。
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