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【ETF銘柄解説 -VWO- 】新興国に分散投資出来る低コストETF

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今日はVWOというETF銘柄の解説記事。


VWOは新興国の株式に投資するETF。

経済が成熟している国々を指す先進国の次のランクのグループが新興国。


先進国→新興国→フロンティア→その他

国の経済の発展具合でのグルーピングはこのように分かれている。


日本、アメリカなどは先進国。


中国、インド、台湾、ブラジルなどは新興国。



現在先進国と比較して、新興国は経済成長ののびしろがあると考えるのが妥当であり、そういった国々に分散投資を行えるETFが【VWO】だ。

解説していく。




VWOの特徴


バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF

  • 設定日:2005年3月4日
  • 配当利回り:0.69%
  • 組入銘柄数:5048
  • 世界の新興諸国の大型株・中型株・小型株をカバーする、FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)インデックスに連動したパフォーマンスを目指す。


新興国に満遍なく分散投資出来る銘柄。
組入銘柄数は5,048とかなり幅広い分散具合となっている。

新興国の大型〜小型株までカバーしている。

経費率

0.100%

バンガード社のETFは0.1%以下のコストの銘柄はいくつかあるが、新興国ETFでこのコストは低コストと言える。

国別比率

国別の構成比上位10は以下の通り
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中国、台湾、インド、ブラジル、南アフリカ、ロシア、タイ、、、と続いていく。


中国だけでおよそ4割というところが特徴だ。


先進国の投資信託などは内訳の半分程がアメリカだったりする。
そうなるとアメリカの動き次第でパフォーマンスはほとんど決まる。

VWOも同様で中国の動き次第でパフォーマンスは大きく影響を受ける。

セクター比率

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上位5セクターは以下の通り

  1. 金融 27%
  2. テクノロジー 18%
  3. 消費サービス 13%
  4. 資本財 9%
  5. 消費財 8%

トップは金融。

全体的にセクター分散はある程度されている点は優秀だが、金融セクターはリターンの源泉になりにくい傾向が過去のデータでもたくさんあるので懸念の一つ。

現在構成比の低いセクターが今後どれだけ伸びるのかという点に注目していきたい。

保有上位銘柄

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正直ほとんど全部僕は知らない。

日本に進出してない企業がほとんどなので当然かもしれない。

上位5銘柄以外はほとんど構成比1%以下という配分になるので、とにかく分散性は非常に高い。

SBIソーシャルレンディング

パフォーマンス

2010年~2020年までのチャートを確認。
まずは折線グラフ。
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そして棒グラフ。
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うむ、、、、


微妙だ。

過去10年においてパフォーマンスはほぼ横ばい。

10年の平均年利は0.59%だ。

新興国は経済がこれから成長しそうな要素を感じさせる国々だが、このパフォーマンスに投資を避ける人も多いだろう。

数年前に投資信託での分散投資がブロガーの間で話題になり始めた頃は、新興国に投資することが一つの流派のように流行っていた。

それも最近では廃れている。


ただこの10年米国を中心とした先進国のリターンが新興国に対して、優秀だったから今後もそれが継続するというのは断定は出来ないので、割安で放置されているという仮説もある。



他銘柄との比較

VWOは新興国株式に投資するETF。

今回は米国全体の株式に投資する【VOO】、米国以外の先進国株式に投資する【VEA】と比較する。

2011年から2020年で比較。

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青VWO(新興国)
赤VOO(米国株)
オレンジVEA(米以外先進国)

リターンはVOO>VEA>VWOの順。


平均年利で見ると

VWO -1.2%
VOO 10.3%
VEA 2.2%


2011年〜2020年で見るとVWOはマイナスリターン。

長期投資で新興国に分散投資しても不遇の10年はあるということだ。


VEAを見ると正直VWOとそんな差はないようにも見える。

結局先進国のリターンも米国の貢献度が高いことが分かる。

www.pucchix3.com

投資信託で投資したい場合

世界中の新興国に分散投資するならVWO。
投資信託で投資する場合は「楽天新興国株式インデックスファンド」がオススメだ。


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VWOに投資信託を通して間接的に買付を行うことが出来る。

「VWOを○○円分だけ買付したい」
「投信積立で買付したい」

などの場合に活用出来る。

楽天新興国株式インデックスファンドも楽天証券で取引可能です。

下記のリンクから銘柄詳細が見れます。

楽天証券


評価

新興国は解説した通りこの10年間不遇の10年だった。

投資する銘柄を検討する際に直近5年、10年、20年程度のリターンは超参考にするデータだろう。


一般的に未来のことは分からなくても投資は基本的に過去の統計から、投資判断を下す。

米国を含む先進国は過去10年のパフォーマンスが良かった。

でも米国も2000年〜2010年はパフォーマンスが現在と比べると不遇だったのをご存知だろうか。

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上記は米国株指数のS&P500の2000年〜2010年のチャート。

この10年の平均年利は0.35%だ。



まるで新興国の今のようだ。


このように先進国が好調なこともあれば、不調なこともある。

そうなった場合に新興国に一部投資することも検討の価値があると思う。

過去にこんな記事も書いています。



www.pucchix3.com
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