今日はVYMというETF銘柄の解説記事。
投資のやり方は色々ある。
そのやり方の一つに配当戦略というものがある。
配当戦略とは銘柄を保有していると一定の現金が還付されるような仕組みのある銘柄があり、それをもらって資産形成をしていくようなイメージだ。
配当が継続的に入ればコツコツ資産形成が出来る。
そんな配当戦略を出来るETFが【VYM】だ。
高配当銘柄に分散投資出来るETF。
解説していく。
VYMの特徴
FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す。
- 設定日:2006年11月10日
- 配当利回り:3.18%
- 組入銘柄数:398
- 大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を、重点的に組入れている。
VYMが高配当系ETFということなので配当に注目したい。
配当利回りは年利で2020年現在3.18%だ。
VYMの配当利回りはおおよそいつも3%台だ。
株価の値動きが一番重要なのは間違いないが、常に毎年株価に対して3%程度の配当金は確保出来る銘柄と考えてくれればいい。
経費率
0.06%
コスト0.06%は超低コストと言える水準。
セクター比率
上位5セクターは以下の通り
- 金融 18%
- 消費財 14%
- ヘルスケア 14%
- テクノロジー 10%
- 公益 9%
トップを占める金融が2割程度。
ヘルスケアや消費財はディフェンシブなセクター。
テクノロジーは値動きが激しいセクター。
いろいろなセクターが1割程度ずつ入っている。
特段大きな偏りもなく、程よく分散性があると思える。
保有上位銘柄
日本人でも聞いたことのある銘柄がチラホラ。
P&G、ジョンソン&ジョンソン、インテル、コカコーラなど。
高配当投資をする為に個別銘柄を揃えるのは、株価次第では大きな資金が必要だったりする。
VYMの株価は2020年3月現在70ドル程度なので1万円以下の資金で高配当投資が可能ということになる。
高配当投資のハードルが大きく下がる。
パフォーマンス
2007年~2020年までのチャートを確認。
まずは折線グラフ。
そして棒グラフ。
リーマンショックがあった2008〜2009年にかけて大きく下落している。
この時の最大下落幅は直近高値よりマイナス51%だった。
しかしその時を除けば株価は安定して成長を続けていた。
棒グラフの年別リターンで確認して分かるようにほとんどの年で安定したパフォーマンスを見せていた。
2006年〜2020年までの平均リターンは6.83%だ。
リーマンショックがあったから6%だが、リーマン後のパフォーマンスは年利11%程度にもなる。
これはたらればの都合のいいデータとも言えるので、長期のデータを参考にすべきだろう。
他銘柄との比較
VYMは米国株の中で高配当な銘柄に投資するETF。
今回は米国全体に投資する【VOO】と比較する。
2011年から2020年で比較。
青VYM(高配当)
赤VOO(米国)
グラフで見るとズバリ
「あんま変わんねぇ」
折れ線グラフも一本のほつれた糸みたいに絡み合っている。
棒グラフも同じような感じだ。
平均年利で見ると
VYM 10.9%
VOO 12.3%
1%程度VOOの方がVYMよりリターンが高い。
配当は株価が下がっても必ず獲得出来る。
その安心感から人気のある銘柄。
投資信託で投資したい場合
米国の高配当株にETFで分散投資するならVYM。
投資信託で投資する場合は「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」がオススメだ。
VYMも楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドも楽天証券で取引可能です。
下記のリンクから銘柄詳細が見れます。
評価
高配当投資のハードルを大きく下げるETFであるVYM。
配当と株価を総合的に考慮しても優秀なリターンを上げている。
配当を再投資することでコツコツ資産形成が出来るはずだ。
ただ配当は課税されるということを忘れてはならない。
配当は課税される。
その分のリターンは今回の記事のデータには考慮されていない。
課税分リターンは下がる。
どんな配当戦略も配当は課税されて受け取るので、長期投資の場合少し効率面で懸念が残る。
資産が大きい人の安定投資としてやる場合、少し配当の資産を使いながら資産運用したいなどの場合大いに推奨されると思う。
もし運用期間が長かったり、よりリターンを求める場合高配当投資はメインの戦略ではないのかなと思う。
過去にこんな記事も書いています。
www.pucchix3.com
www.pucchix3.com
Instagramのアカウントもやっています↓
匿名人気投票です⇩
ポチッとして頂けると、読んでもらえたってなって僕が嬉しくなります。