【セクター】
この言葉を知っているでしょうか。
今回解説するセクターとは投資対象の区分のことを指す。
具体的に言うと業種という意味だと思ってもらえればいい。
これを知っておくと、投資の選択肢の幅が増える。
選択肢が増えるということは投資のチャンスを活用出来ることが増えるということに繋がるはずなので、是非覚えておいてもらいたい内容だ。
解説していく。
セクターとは
セクターとは業種。
セクター別ETFは業種別ETFということ。
要するにセクター別ETFを使えば特定の業種を狙い撃ちして投資することが出来るということ。
例えば特定業種のみ投資したいとか、ポートフォリオの中で特定の業種の比率を高めたいと言った場合にこういったETFの出番となる。
どんなセクターがあるのか
セクター一覧↓
- 情報技術
- 電気通信サービス
- 一般消費財
- 資本財
- ヘルスケア
- 素材
- 金融
- 生活必需品
- 公益事業
- エネルギー
基本的にはこの上記のセクターの中に株式は割り振られるイメージ。
下落に強いセクター、景気に敏感で上げ下げが激しいセクター、配当が多くなりやすいセクターなどそれぞれ特徴がある。
セクター別ETF紹介
それぞれのセクターごとにETFが存在する。
低コストで人気のバンガード社の銘柄を一覧にした。↓
各セクターがどんな特徴があるのか解説していく。
セクター別解説
情報技術
コンピュター、ソフトウェア、ITなどに関する企業のセクター。
米国の経済を牽引してきたセクターの一つでもありとても人気が高まっている。
マイクロソフトやアップルなどがここに含まれる。
景気に敏感なセクター。
電気通信サービス
通信、モバイル、映画、動画配信、インターネットに関する企業のセクター。
フェイスブック、グーグル(アルファベット)などがここに含まれる。
このセクターも情報技術と似ており、景気に敏感。
一般消費財
自動車、飲食、ホテル、レジャーなどに関する企業のセクター。
マクドナルド、ナイキ、スタバなど日本人に馴染みのある企業が比較的多い。
景気が悪くなってもある程度は持ちこたえる傾向にある。
資本財
航空、防衛、物流、建設などが主な企業。
消費者と直接経済活動をするというより、企業対企業でビジネスをしていることが多いセクター。
ボーイングや3Mなどが有名な企業。
ヘルスケア
医療系。
医薬品の製造販売、開発、研究、マーケティングなどを行う企業のセクター。
どんなに時代が進んでいこうとも医療が不要になる世界は考えられない。過去の長期リターンも安定して高く、不況にも相対的に強い。
ジョンソン&ジョンソンなどが有名。
素材
化学、建築資材、ガラス、紙、林業、製鉄などの企業のセクター。
相場がどのような状態でも経済を牽引するようなセクターではないので、あまり注目されない傾向にある。
金融
銀行、保険、証券などの様々な金融に関するセクター。
金利の動向や経済に敏感なセクター。
アメリカンエキスプレス、バンク・オブ・アメリカなどが有名。
生活必需品
食品、飲料、タバコ、農産物など生活に欠かせない企業のセクター。
景気が悪くなっても食品などは一定量は売れるので、不況に強く安定している。
コカコーラやタバコで有名なフィリップ・モリスなどが有名。
公益事業
電力、ガス、水道などのインフラ関連のセクター。
生活必需品セクターと同様で生活に必要なセクターが多いので、不況に強い傾向がある。
ネクストラエナジー、ドュークエナジーなどが有名。
セクター別に投資するメリット
ここまで主要セクターの簡単な解説を書いた。
セクター別に投資するなら先ほど載せたセクター別ETFの一覧の銘柄を使えば、投資可能だ。
例えば特定のセクターがなんらかの出来事により大きく下落したらそこだけ狙って買い付けたりすることが出来る。
また普段世界分散投資やS&P500などに投資している人が、自分の期待しているセクターの比率を高めるためにセクター別ETFを併用するなどの方法も有効だろう。
最近だとテクノロジー関連のセクターに期待が集まっている傾向があるので、情報技術セクター銘柄のVGTをポートフォリオに組み込んでいる人などをよく見る。
近年のリターンを見れば納得の組み合わせだ。
基本的に僕は分散投資を推奨しているが、分散しすぎると長期的にリターンが期待出来ない銘柄も保有することになる。
ある程度期待感の強いセクターを少し増やして運用するぐらいのアレンジはあっても良いのかなと考えている。
具体的な例を挙げるとまず市場平均を取りに行く銘柄を選んでもらう。
そこに自分が期待しているセクターを組み合わせる。
市場平均をとると言うとなると基本的に分散投資なので全米株式のVOOや全世界株式のVTなどがオススメだ。
そこに期待しているセクターをVOOやVTに割り振っている金額以下で組み込む。
ヘルスケアに期待しているのならVHT、情報技術に期待しているのならVGTだ。
こうすることで自分のこだわりが反映される運用をするとシンプルに楽しい。
だが、裏目に出るような相場が訪れる場合もあるのである程度は分散投資から離れすぎないように気をつけてもらいたい。
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