今日はTLTというETF銘柄の解説記事。
TLTは米国ETFで債券に投資する銘柄。
債券というと株価の変動幅が少なく、下落しにくいことからリスク低下の為の資産として認知されていると思う。
債券にも株のような値動きをするものがあったり、ほとんど値動きのないものがあったりいろいろなタイプがある。
この銘柄を簡単に説明すると
株価が下がる時にTLTは値上がりすることが多い。
でも、そうじゃない時もある。
要するに株価下落時に保有資産の減少を抑えてくれることが多い。
そんなイメージ。
ポイントは「多い」という表現であって、いつも必ず下落をヘッジしてくれる訳ではないという点だ。
解説していく。
TLTの特徴
- 名前:iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF
- 配 当 利 回 り : 1.64%
- 設 定 日:2002年7月22日
- 組入銘柄数:41
米国の債券のうち20年越のものに投資していくETF。
中身は全部期間長めの債券だ。
地味に配当1.64%の実績がある。
経費率
0.15%
コスト0.15%はしっかり低コスト。
セクター比率
全部中身は名前の通り米国国債 20年超で構成されている。
ジャンク債や社債とも異なり格付けは全てAAA。
パフォーマンス
2010年~2020年までのチャートを確認。
まずは折線グラフ。
そして棒グラフ。
みなさん債券のチャートとか普段そんな見ないでしょ?
ひとまずこのチャート見ると結構いいんじゃないかと思わない?
普段ブロガーの右肩上がりのチャートを見ることが多いと思うので、そこまで綺麗な形ではないけど割とリターンを上げている。
10年間の平均年利は8.6%
株式と遜色がない。
よく見ていただくと分かると思うが、株式下落時にTLTの株価が上がっている傾向がある。
そこにこの銘柄の最大の魅力があると思う。
他銘柄との比較
TLTは米国の期間長めの債券に投資するETF。
今回は米国全体に投資する【VOO】と比較する。
2010年から2020年で比較。
青TLT(米国長期債)
赤VOO(米国株)
平均年利で見ると
TLT 8.5%
VOO 12.0%
リターンで優秀だったのはVOO。
やはり株式の方が長期保有だとリターンが勝りやすい。
ここで注目して欲しいのが、先ほども記述した株式とTLTの値動きの関係性だ。
いわゆる相関関係だ。
例えば2017年に入ったあたりを見ていただくと、VOOは上昇し、TLTは下落。
一番右端の2020年入ったあたりは逆だ。TLTが上昇し、VOOが下落。
でも細かく見ていくと同期間でどちらも同じ方向に動いている期間もある。
要するにTLTは大きくは株価と逆方向にいく。
株価と同じ方向に行くこともある。
現状長期的にはTLTの株価は上昇している。
評価
もし資産運用をする際に銘柄を一つしか選べないとしたら、僕は株式タイプのETFを選ぶ。
TLTのような債券タイプは選ばない。
なぜなら債券より株式の方が長期的にリターンが高いという統計があるから。
ただ株式タイプだけだとリーマンショックや今回のコロナに伴う下落で一度に資産が半分程度になることがある。
それはかなり精神的にキツイ。
だから株式タイプと債券タイプなどを組み合わせてポートフォリオの値動きを安定させる方が継続しやすい。
株、債券、金、REITなど資産はいくつかあるが好みの組み合わせで値動きを安定させようと思った時にこのTLTは候補の一つに上がると思う。
個人的には債券ETFの中では高評価な銘柄。
過去にこんな記事も書いています。
米国全体に投資するETF
www.pucchix3.com
ナスダック銘柄に投資するETF
www.pucchix3.com
米国以外の先進国を組み込んだ投資信託についてです。
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