先日の記事に続いて本日もポートフォリオの紹介記事。
今日の記事は【パーマネントポートフォリオ】だ。
これはポートフォリオの中でもシンプルなポートフォリオで比較的初心者でも理解されやすい配分だ。
シンプルだが、どんな相場においても大損するような相場が遭遇することはなさそうな安定感のあるポートフォリオだ。
解説していく。
パーマネントポートフォリオとは
ポートフォリオの中でも有名なPFの一つであるパーマネントポートフォリオ。
これはハリー・ブラウンが考案したもの。
このPFの構成は「株式25%、債券25%、金25%、現金25%」と資産を4等分で保有していくというシンプルな構成。
このポートフォリオの最大の特徴は現金が含まれているということ。
現金というのは株や債券が下落するような局面の時に最強のディフェンシブさを発揮する。
普通の投資家は現金の保有配分を細かく意識しない。
保有資産の株や債券の比率のみ意識する。
そこが違う。
常に一定の現金を一定の比率でバランスを取りながら保有する。
相場が好況の時は株や債券を定量で機械的に利確して現金化出来る。
そんなPFなのだ。
彼は
「タイミング売買は確実に無理!ポートフォリオを組んで色んな相場に対応出来るようにしておくべき!」
といった主張をしている。
相場を的確に予測するのは無理という主張だ。
株価予測は無理と言うのをこういった投資界の有名人が言うと説得力がある。
効率的市場仮説を肯定している人がポートフォリオ戦略を推奨する傾向があるね。
パーマネントPFの近年の実績
検証してみよう。
使用ETFはこちら。
- 米国株VTI
- 20年以上米国債TLT
- 現金CASHX
- 金GLD
検証期間は2005年1月〜2020年3月末までの15年間。
オールウェザーポートフォリオのリターンはこちら。
年次リターンが16年(15年と3ヶ月間)あるが、そのうちプラスが13回、マイナスが3回。
16戦13勝3敗。
勝率はとても優秀。
期間中の平均年利は7.02%
リーマンショック期に年次リターンは一度もマイナスにならなかった。
数年マイナスリターンの年もあるが、15年の期間中最もパフォーマンスが悪いリターン叩き出した2015年ですら年次リターン−3.01%という実績。
資産運用はリターンを増やすことが重要であるが、投資に失敗しないというところを重視するのであれば多くの人に受け入れられるべきポートフォリオな気がする。
株100%保有とパーマネントPFを比較
イメージが湧きやすくなるように米国株100%保有との比較する。
比較するのは米国株S&P500指数に連動するETFの【VOO】とパーマネントポートフォリオ。
期間2011年年始〜2020年3月。
青パーマネント
赤VOO
平均年利は以下の通り
パーマネント 5.69%
VOO 10.32%
米国株が好調な10年だったので、パーマネントPFの値動きが地味に見える。
これが魅力でもあるが、これを見て「VOOに投資した方がいい!」となるひとの方が一般的には多くなると思う。
ただ現在コロナウイルスに伴う下落で2ヶ月でVOOはー30%以上の下落を記録した。
こういった時に、継続して運用出来るのであれば何も問題ないだろう。
しかし多くの人にとって記録的な下落は運用をするにあたり、ストレスがハンパない。
パーマネントの堅実さの魅力というのは、下落時に一層際立つだろう。
パーマネントPFの評価
パーマネントPFは配分がとてもシンプル。
4つの資産を全て同じ金額で保有すればいいというもの。
それでコツコツ利益が増える見込みが格段に上がる。
現金を含んでいるので、切り崩す時などあれば現金から切り崩せば課税がされないというメリットもある。
個人的には投資をする上で最も大事なポイントは相場がどうなっても継続出来るやり方であるということだと思っている。
よく相場が悪い時は「休むも相場」とか「手はお膝」とか言ったりするものだ。
本当に利益を上げ続けるには暴落時に投資をしていないことは論外であり、リターンの悪化を招く。
投資の継続性を強化するPFであるパーマネントPFは活用する価値のある手法だと思う。
過去にこんな記事も書いています。
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