今日の記事は【バフェットの遺言】についてだ。
投資の神様と言われるウォーレンバフェット。
若い時から投資や事業で超人的な利益を生み出し続けており、参考にする投資家がとても多い。
本屋に行けば投資本のコーナーに「バフェット式」と記載されているバフェット非公認の本がたくさん目に付く。
読んでみると「バフェットはこんなことしないと思う。」と感じるものが多いのだが、バフェット式と書くと本が売れやすくなるのだろう。
今回【バフェットの遺言】とタイトルに載せているものが何を指しているかというと、バフェットのオススメしたポートフォリオのことだ。
バフェットは自分の死後の資産運用の方針について語っており、その資産配分のことを【バフェットの遺言】とこの記事では呼ぶことにしている。
正式な名称はないポートフォリオだが、度々語られるポートフォリオ。
投資の神様が支持するポートフォリオ。
解説していく。
バフェットの遺言とは
バフェットは株主への手紙の中で「自分の死後の運用方針について、このように行ってほしい。」といった内容の記述をしている。
それを株主に対して推奨しており、多くの人にとって有効なPFであると言及していた。
内容はこうだ。
- S&P500 90%
- 米国短期債 10%
ほとんど株式。
9割米株、1割米国債。
株式にほとんど割り振っている最大の理由としては「現金のインフレ」への対策のようだ。
米国のインフレ率は近年2%前後を推移している。
これは現金の価値が毎年2%減少するということ。
だから運用による利回りは最低2%以上やらなければ意味が無いということになる。
有名なPFは基本的にほとんどが半分が債券や金などリターンが低めの資産で保有するものだ。
債券のリターンは2〜3%のものも多く、インフレによってほとんどリターンが相殺されてしまうという捉え方が出来る。
保有資産の値動きが激しくなろうとも、長期でリターンを増加させるのであれば株式にガッツリ配分を偏らせた方がいいという結論のポートフォリオなのだ。
バフェットの遺言PFの近年の実績
検証してみよう。
使用ETFはこちら。
- 米国株SPY
- 20年以上米国債SHY
検証期間は2003年1月〜2020年3月末までの17年間。
バフェットの遺言PFのリターンはこちら。
17年あるが、そのうちプラスが15回、マイナスが2回。
17戦15勝2敗。
勝率は超優秀。
期間中の平均年利は8.08%
このブログでも有名なポートフォリオをいくつか紹介してきた。
www.pucchix3.com
www.pucchix3.com
そのポートフォリオ達は同期間において8%の平均年利は達成していない。
7%付近のPFが多い。
相場は長期で見てもらうと分かるが、上昇相場の方が長い。
そして下落相場は短いことが多い。
長期で運用するのであれば株式に多めに投資した方がいいというのが間違いないのだ。
ただ、値動きが運用中に大きいことは運用している人に大きな負担になる。
だから債券や金などをポートフォリオに組み込み運用しやすくさせるのだ。
リターンを重視するのであればこのバフェットの遺言PFは合理的で優秀なのだ。
株100%保有とバフェットの遺言PFを比較
イメージが湧きやすくなるように米国株100%保有との比較する。
比較するのは米国株S&P500指数に連動するETFの【SPY】とパーマネントポートフォリオ。
期間2003年年始〜2020年3月。
青バフェットの遺言
赤SPY
平均年利は以下の通り
バフェットの遺言 8.08%
SPY 8.54%
よくよく考えて見たらSPY100%とバフェットの遺言PFって9割同じものに投資している。
気休めレベルに控えめに短期国債がブレンドされたPF。
比較してみると分かるが、株式100%PFとほとんど運用成績変わりません。
ぶっちゃけこんなさりげなく債券入れるぐらいなら、下落を抑える効果も対して果たしていないし株式100%でリターンを追求した方が真に合理的な運用になっている気がするのだが違うのだろうか。
債券1割のPFの意図がスッとイメージすることが僕には出来なかったです。。。
SPYと同じS&P500に連動するETFの記事です↓
www.pucchix3.com
バフェットの遺言PFの評価
ほとんど株式100%とやっていることは変わらない。
ただ投資の神様と言われるバフェットがS&P500にガッツリ投資することを推奨しているということの方が注目されるべきポイントだろうか。
投資をする目的は資産を増やすこと。
その目的を達成する合理的な手段として、米国株式にお金をぶち込むというやり方が提案されている。
債券などの資産はリターンを押し下げるものとして定義した場合のPFがコレ。
短期的な下落など大きくても気にせず運用する覚悟があったり、資金管理が出来るのであれば高いパフォーマンスが約束された配分だろう。
リーマンショック時に最大45%の下落に見舞われているPFということを忘れてはならないと思うが。
過去にこんな記事も書いています。
www.pucchix3.com
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