アパレル店員のインデックス投資

普通の人が必死にインデックス運用してる様子

【株式100%運用と分散投資】どちらでお金を増やすべきか

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皆さんはどんな資産運用をしていますか?




僕は投資信託やETFを使った長期投資をしている。



長期投資をやる人の中でも投資信託やETFを使う人は結構多い。




要因としてはNISAやiDeCoの普及により長期投資や積立投資のハードルが下がったり、老後2000万問題による将来への不安などが背景にある。




そういった長期投資をする上でいつも議論されるテーマについて取り上げようと思う。



株式100%で運用するべきか?



株式や債券を組み合わせて分散投資するべきか?




長期リターンでは株式100%運用が最強という意見が多いですが、本当にそれでいいのか?



債券などへの分散投資を推奨する人がいるのはなぜなのか?



これについて検証してみようと思う。

分散投資とは

資産運用で投資出来る資産はたくさんある。


下記の画像をご覧ください。

主要の資産に長期投資した場合のリターン図です。

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大きく分けると株式、債券、金、現金の4種類。



債券には長期と短期など期間で分かれている。



価値の推移を見ていくと株式、債券、金は現金に対して長期的に上昇している。




現金より伸びていれば資産形成に向いているということ

上昇率は異なるが株式、債券、金は長期的に持っていれば資産が増えるということだ。




一番伸びているのは株式。

そして次に伸びているのは債券。


その次は金。



この順位のデータにより株式100%を推奨している人が多い。



このデータは1802年〜2001年の過去200年のデータ。

少し古いものなので、最近のデータも見てみましょう。

主要資産近年のパフォーマンスを確認

株式と債券には色々な種類があるので米国のもので見ていく。

株式は全米株に連動する指数Vanguard Total Stock Mkt Indexを使用。


債券は米国の様々な期間のものに連動する指数Vanguard Total Bond Market Indexを使用。

金は金価格に連動するETF【GLD】を使用。



期間は2005年〜2020年3月。


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青:株式(全米)
赤:債券(米国債券)
オレンジ:金


平均年利は以下の通り

  • 株式→7.19%
  • 債券→4.16%
  • 金→8.31%

過去15年間において

リターンは金>株式>債券となる。



投資のリターン比較は期間によって結果が変わる。



過去200年間株式が最強であっても、過去15年間では株式は最強ではなかった。




(ちなみにこの2005年からのデータを紹介しているのは金に連動するETFの「GLD」が2005年に誕生しているので2005年以降しかデータを取得出来なかったからだ。)



三つの資産の全てが上昇していたが、上昇していたタイミングは全て異なっていた。



例えば株式が下落すると、金が上昇する傾向にあった。


債券は小さな値動きの中ジリジリと右肩上がりだった。


期間中の各資産の最大下落は以下の通り。

  • 株式→-50.89%
  • 債券→-3.99%
  • 金→-42.91%

株式は短期的に価値が半分になることもあった。
金も4割減なので苦しい時がある。
債券はマイナス幅が半端なく小さい。




安定性というのを見れば債券は最強。

株式100%VS分散投資

株式100%運用と株式と債券と金への分散投資ではどちらが優秀か?


これを検証する。



比較方法は以下の通り。


株式100%と株式、債券、金に33%ずつ均等投資した場合のパフォーマンスを比較。



3等分のシンプルなポートフォリオで検証。

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こんな感じ。


どうなるでしょうか。


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青:分散投資
赤:株式100%

平均年利はこちら

  • 株式→7.19%
  • 分散投資→7.19%

まさかの一緒!w



こうなった時どちらの運用をしたいでしょうか?




分散投資をやりたくなりませんか?



株式のみで運用すれば50%の下落を味わう可能性がある。




分散投資のポートフォリオの最大下落は−18%だった。


−50%を味わう配分。−18%を味わう配分。リターンはどちらも一緒。どっちがいいですか?




この期間はたまたまリターンが同じだったが、期間を変えると株式100%の方がリターンが高くなるなんてこともあるでしょう。



ただ分散投資は値動きを安定させる効果はめちゃくちゃ高いということを覚えておいてください。



何も考えないで均等投資でも結構良いパフォーマンスをすることがあるということ。


株式運用と分散投資のどちらをやるべきか

株式のみへの長期投資は投資信託などで行うと管理は超簡単。



投資信託1銘柄の運用で株式で分散性の高い株式100%のポートフォリオが完成する。



対して分散投資は決めてある比率を維持するリバランスを行う必要がある。



分散投資は値動きの安定感と引き換えに少しのメンテナンスが必要になる。


バランス型の投資信託とかならメンテナンスは不要で運用可能だね。


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過去200年間の長期データを根拠に株式100%で行う場合、激しし値動きの中高いリターンを狙うイメージになる。




長期投資の値動きを安定させながら、様々な資産の上昇から資産を増やすのなら分散投資になる。



このへんは個人の好みや相場の見通しによって変わる。



僕個人としては債券や金を少し組み込んで安定させた方が資産運用のストレスは減るので、分散投資の方法を採用している。



資産運用で最も大事なことはやめないことだと思う。



もし長期的にリターンが高いとして株式保有してもマイナス50%を耐えられるでしょうか?




考えてみてください。


毎日0.1%相場が下落して−50%まで到達する妄想をしてみて下さい。
500日掛けて−50%にジリジリいくような地獄の相場が来たとしても継続出来ますか?



499日目にも「過去200年では株が最強だったから!」と反論できる強靭なメンタルがあるなら株式だけで良いと思うんだよね。



あなたはその苦行が出来るのかってことですよ。



僕は出来ると思うけど、そんなことするより分散投資しながらリバランスしてそれなりのリターンを獲得する方が気持ち的に楽だから株式100%
はやらないんだよね。





分散投資を行う方法


分散投資にはいくつか方法がある。



  • バランス型投資信託
  • 投資信託を組み合わせる
  • ETFを組み合わせる


バランス型投資信託は好みの分散投資の配分の銘柄を選んで運用する方法。


一番簡単な分散投資の方法で自動的に管理されるという点が魅力。


楽天カード決済で積立すれば利回りも改善しますね。王道。
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投資信託を組み合わせる場合は株式型の投資信託や債券型の投資信託を買い付けて自分で比率を管理する方法。


バランス型投資信託に好みの配分がなかったり、自分のタイミングでリバランスしたい人向けの方法。少し慣れた人向け。




ETFの組み合わせも同様。

自分の手で臨機応変な資産運用するのであれば、ETFも使える。
投資信託と比べ銘柄の豊富さ、買付がリアルタイムで行えるなどの点で優っています。


イメージ的に分散投資のマニュアル運転はETFでオートマ運転が投資信託といった感じ。



似たようなことができるがこだわりがあるならETFでしか出来ないことも出て来る。




株式100%が最強派はとても多い。



分散投資は最強になることはほとんどないが、資産運用をずっと行うことに関しては最高な方法であることは間違いないと確信している。



コロナで下落しまくっている今こそ伝わる内容なのではないかと思っている。


過去にこんな記事も書いています。

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