米国株やETFによる資産形成に関心がある場合多くの人は米国セクター投資のことを考えたことがあるだろう。
資産運用するなら長期なら株式が成長しやすい。
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株式の中では国内株より外国株の方が成長している。
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外国株の中では米国株が一番成長している。
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米国株の中で一番リターンが高い株は?
となった時に疑問となる考えだ。
セクターとは業種のことで、業種別に投資出来るETFがある。
米国のイケてるセクターはどこなのか?
今日はこれを取り上げてみようと思う。
- セクター別投資の魅力とは
- 米国セクター別リターンランキング
- 最高なセクターと最悪なセクター
- ハイリターンセクターのみに集中投資したシミュレーション
- ハイリターンセクターに集中投資すべきか
- セクター別投資にオススメな証券会社
セクター別投資の魅力とは
セクター別投資とは、特定の業種のみに投資を行うこと。
例えば米国株に投資するとなればS&P500やダウなどに連動する投資信託やETFが定番だろう。
それだけで米国株へ幅広く分散投資が出来る。
セクター別投資では、ダウやS&P500のような分散銘柄の中の自分が投資したいセクターだけに投資出来る。
自分好みの米国株PFが作れるということだ。
セクターがよく分からない人はこの記事をご覧ください。
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米国セクター別リターンランキング
では実際にセクター別のリターンを見ていこう。
どうせなら高いリターンを上げているセクターに投資したいと考えるのが普通だ。
今回は2つの期間を調べてみた。
- 1957年〜2003年
- 2005年〜2020年
1957年〜2003年の期間についてはジェレミーシーゲルの「株式投資の未来」に掲載されているデータからの抜粋。
2005年以降はセクター別ETFの過去リターンより調べた。
見ていこう。
1957年〜2003年
ちょっと見づらいので書き直す。
以下実質リターンのランキング
- ヘルスケア 14.19%
- 生活必需品 13.36%
- 情報技術 11.39%
- エネルギー 11.32%
- 一般消費財 11.09%
- 金融 10.58%
- 資本財 10.22%
- 電気通信 9.63%
- 公益事業 9.52%
- 素材 8.18%
過去46年のリターンランキング。
これだけ長期であればある程度参考にしても良さそうだ。
優勝はヘルスケア。医療は時代が変わっても衰退しない産業なのかもしれない。
次いで上位の生活必需品はあまり華のあるセクターではないので、期待していた人も多くないだろうが時代の変化に翻弄されないセクターが強かったということだろうか。
情報技術は最近だとネットフリックスやアップルなどの台頭で目立っていたが、1957年からの長期でも3位とパフォーマンスは高い。
2005年〜2020年
画像のグラフは順位順で表記している。
気付いただろうか?
気付いたよね?
ハイリターンの上位3セクターの顔触れは昔も今も同じということを!
情報技術、ヘルスケア、生活必需品。
長期的にハイパフォーマンスなセクターはどれ?という質問への回答はこの3つのセクターとなっていた。
最高なセクターと最悪なセクター
ここまでの解説でリターンの優秀なセクターが分かったと思う。
逆も把握しておくべきだと思う。
長期的にパフォーマンスの悪いセクターとはどこだろうか?
- 1957~2003年のワースト3
ワースト1位 素材
ワースト2位 公益事業
ワースト3位 電気通信
- 2005年~2020年のワースト3
ワースト1位 エネルギー
ワースト2位 金融
ワースト3位 電気通信
こういうの見た後に僕は電気通信セクターのETFは買わないかなw
だって過去60年間ずっと他のセクターに負けてるセクターが今から輝きだすって期待できないよね?
エネルギーセクターは昔リターンが高いセクターだったが、直近15年はマイナスリターンに転落している。
原油の先行きがあまり明るくないことが最大要因かと思うが、過去リターンが高いから長期リターンが必ず約束されるわけではない。ということも過去から学ぶべきだ。
ハイリターンセクターのみに集中投資したシミュレーション
もし長期でハイパフォーマンス上位3セクターのみに投資していたらどうなっていたか?
これを検証してみる。
ヘルスケア、情報技術、生活必需品の3つに均等投資するポートフォリオで見る。
期間は2005年〜2020年3月末まで。
せっかくなので市場平均と比較する為に全セクターに投資した場合のETFである【SPY】と比較する。
結果はこの通り。
青3セクター
赤SPY
平均年利
3セクター10.20%
SPY 7.23%
ハイパフォーマンスだけ抽出した3セクターと上位以外を含んでいる全セクターで比較しているので3セクターの方が優秀なのは当然の結果。
上位3セクターのみへの投資は市場平均のリターンを大きく上回るということを理解しておきたい。
ハイリターンセクターに集中投資すべきか
ハイリターンセクターがどれか分かってくると「そこに集中投資すべきか?」という疑問が浮かび上がる。
過去のパフォーマンスを見るとヘルスケアセクターなどに投資したくなるのは自然な流れだ。
ただエネルギーセクターのように過去数十年に渡ってハイパフォーマンスであったとしても不調が継続したり、衰退するようなこともある。
過去の統計は参考にしつつも過信してはいけない。
やはり資産運用のセオリーは分散投資である。
幅広いセクターや地域に分散投資した上で、期待しているセクターに少し投資する。
これぐらいのスタイルであれば下落時に運用から来る精神的負担は軽減される。
偏ったセクターに投資して、そこに大きな下落要因があった時運用継続はかなり辛い。
あくまで分散投資を軸にしながらセクターとも向き合っていきたい。
セクター別投資にオススメな証券会社
資産運用にオススメな証券会社は楽天証券です。
本記事で紹介したETFは勿論、幅広い資産運用に対応できます。
またポイントで投資が出来るというのも大きな魅力です。
過去にこんな記事も書いています。
資産運用の効率を上げるクレジットカードです。
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広く分散するのにオススメのETFです。
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