長期投資している方はどこに投資していますか?
僕らが住んでいる日本でしょうか。
全世界に分散投資でしょうか。
先進国でしょうか?
最近流行りの米国でしょうか?
どれを選ぶかで分散投資の幅が大きく変わる。
日本や米国であれば一つの国への投資なのでその国のパフォーマンスにリターンが連動する。
全世界であれば世界中の国の株全部買いのような感じなので、パフォーマンスの良いもの悪いものも全部引っくるめて買うことになる。
分散投資をするとリスク分散に繋がるというが実際にリスク分散なのだろうか。
全世界、先進国、米国などへの投資はどこが最適解なのか。
解説していく。
全世界株へのに投資とは
全世界への投資とは文字通り世界中の国々への分散投資を意味する。
そこには日本はもちろん、米国を含めた欧米諸国から南米もアジアも全部入り込んでいる。
時価総額に伴い投資比率は変化するので、経済が発展した国の比率が高めになる。
比率上位は以下の通り。
6割米国、先進国は3割程度、1割新興国といったような比率。
画像は全世界へ分散投資するETFであるVTのデータ。
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先進国株への投資とは
先進国は経済が発展した国々のグループになる。
全世界ー新興国=先進国
ということ。
先進国の構成比は以下の通り。
新興国がない分アメリカの構成比が7割近くまで上昇している。
「新興国なんていらねー!」
なんて思う人が選ぶのが先進国というグループ。
米国への投資とは
米国への投資とは文字通り米国の企業に分散投資するということ。
長期的には米国株の上昇率が他国に比べて最強だったという統計があり、それが継続すると考えている人は米国のみへの投資を行う。
分散投資でもありながら、米国のみへの集中投資でもある。
全世界VS先進国VS米国
では全世界と先進国と米国に投資するのはどれが一番良いのか比較してみようと思う。
今回は比較方法を「全世界VS先進国VS米国」と単純に比較するのではなく、分かりやすくするために以下の形式で比較。
新興国VS米国以外の先進国VS米国という比較方法を取る。
何故ならこれらを見ることで分散性を拡大させるべきかどうかがより明確になるからだ。
「先進国VS米国」をやるより「米国以外の先進国VS米国」を見た方が米国以外の先進国に投資すべきなのかがより視覚化されるということだ。
では見ていこう。
使用するETFは
- 新興国→VWO
- 先進国(米国除く)→VEA
- 米国→VOO
青:新興国VWO
赤:先進国(米国除く)VEA
オレンジ:米国VOO
リターン順にするとVOO>VEA>VWOとなる。
平均年利はこちら
- VWO:-1.26%
- VEA:2.21%
- VOO:10.32%
新興国に関しては期間中の平均リターンがマイナスという結果に。
米国株は10%とさすがのパフォーマンス。
これを見れば自然と米国株へ投資することに納得ができる。
VEAを見ると米国以外の先進国のパフォーマンスは米国の半分以下の成長となっている。
これは全世界、先進国のパフォーマンスは米国に牽引されているという解釈が出来るようになる。
悪く言うと全世界や先進国に投資すると言うことは、世界の国々が米国の上昇分を薄めているということになる。
このような結果があるから米国株が人気なのだ。
投資すべき対象とは
米国への集中投資がリターン最強。
そのデータから先進国と全世界への投資は無駄なのか?と言われると必ずしもそれは断言出来ない。
例えばこれは2004年〜2010年の新興国と米国の比較チャートだ。
青:米国
赤:新興国
2000〜2010年あたりは米国は弱かった。
その頃は新興国の株価が上昇しており中国、インド、ロシア、ブラジルなどへの投資がブームだったようだ。
米国の時代は終わり次世代の国が伸びるような予測が立っていた。
そういったことから今は減ったが、5年前ぐらいまでは新興国を推奨するブロガーも結構多かった。
このことから今後も米国が不調になる可能性があるということも認識して資産運用しなければならないことが分かる。
現状米国株の強さは世界最強であり、疑う余地も無い。
でも米国が僕やあなた方の運用期間中にずっと最強であるかは分からない。
そう思った時に米国だけではなくて、一定比率で米国以外に投資する先進国や全世界という投資対象が選択肢に上がるのだろう。
もしかしたら今後20年で新興国が台頭してくるかもしれない。
もしかしたら米国がトップを駆け抜けるかもしれない。
どちらになるかは不明だが、個人的にはポートフォリオを米国100%ではなく少し他の国を組み込んだ方がいいのではと考えている。
米国が他国より株価が低迷してから乗り換えるのか。
米国が他国より低迷しても、米国の復活を信じるのか。
米国は低迷しないのか。
どの考えで運用するかで投資対象が変化する。
長期投資するのであれば重要なのはリターンより安定感ではないでしょうか。
一番お金が増えるやり方というのは投資先のパフォーマンスによるものというより、あなたの売買タイミング次第で変化する。
損してから良いパフォーマンスのものに乗り換えるというのは、効率的ではない。
難しい選択ではあるが、分散投資の重要性を考えさせられるテーマだ。
とりあえず新興国への集中投資は統計的に無理、米国以外の先進国も同様。
分散投資なら先進国、全世界はリスク分散になる見込みがあるということ。
投資信託で先進国に投資することも出来ます。
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